小説「黄金のゴキブリ」書き始め

 仮題「黄金のゴキブリ」 

 

 

無から放たれた五つの光、赤、白、黄、青、そして黒。

それは、光という名の振動であった。

 

 

 真っ暗な部屋に一点の発光体。

そこからは様々な情報がただ、垂れ流され続けていた。

 

 

国民不在の政治、すでに破綻した経済の緩やかなる崩壊への演出と、

崩れ去ったものにしがみつこうとする慣習から脱却できないでいるあがき。

 

自分には起こらないと信じ続ける殺傷事件、官僚や政治家が使い切った金銭を国民が肩代わりするという債権回収的な税金問題。

 

人口減少を踏まえた企業の顧客の囲い込みという依存麻痺させる戦略・戦術。

未来の子供たちに絶望という後悔を残す目の前のことしか見ない浅知恵の数々。

 

思惑が思惑を生み続け、洗脳と混乱に導くブラックボックス。

それでいて、平静でいなきゃいけないという「べき論」の横行。

 

 

おかしくなりそうで狂いたくなる。

いや、この世界こそが狂っているのだ。

だが、何がこの世界から脱却しないようにつなぎ留めているのだろうか。

 

 

 


 

 

  万年床に埋もれた物質は体を為しながら、特定の部位をかきむしっていた。

布団に点在する血と皮は、依存体の餌となり、共存共栄を保っていた。

ひとつの循環型社会として・・・。

 

 

  好和は身震いした。暗闇に包含された冷気が背筋を駆け上がる。

(もう我慢の限界だ!)そう思うとのっそりと立ち上がり、

尿を放出しながら二度の振動と大きなため息に落ち着いた。

そして鳥肌をさすりながら、どんよりとしたぬくもりの中の再固定化した。

 

窓際には、ほのかな光の額縁があり、そのキャンバスには思い絶ゆ深い闇が描かれ、

その闇は囲われた空間全体に投影していた。 

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