ご支援・ご協力のお願い

絵本製作をクラウドファンディングさせて頂くことになりました。

https://readyfor.jp/projects/ras0718

 

シェア・ご支援のご協力の程、
よろしくお願い申し上げます。

★★★★★★★★★

僕はいのちを生きたんだ〜 ほのお君の物語〜

ほのお君は、いつもみんなから嫌われています。

ほのお君もそのことは十分に分かっています。

みんなが楽しく遊んでいるときも、公園の片隅で
みんなをぼーっと眺めているのです。

「いいなぁ〜、みんな楽しそうで・・・・」
ほのお君がみんなからいつも聞かれるお決まりの言葉。

「ほのお君!どうしていつも怒っているのぉ?」

「え?怒ってなんかないよ?」

ほのお君は不思議そうな顔をしながら答えていました。
最初のころは、、、。

「だっていつもメラメラ燃えてるでしょ?
怒ってるでしょ!そんなに怒ってばっかりいたらみんなに嫌われるよ!」

いつも優しいうさこちゃんが
みんなと仲良くする方法を教えてくれるんだ。
僕はそんなうさこちゃんのことが大好き。

「メラメラ燃えなければいいんだ!
でも、僕、、、メラメラ燃えないと元気が出ないんだ……」

ある日、学校の先生がほのお君を見るに見かねて
クラスのみんなで話し合うことになりました。

「なんでみんなは、ほのお君と仲良くしないの?」

「だって、いつもメラメラ怒っているんだもん!」

「そうだ!そうだ!」

うさこちゃん以外のみんなが声を合わせて大合唱。

「ほのお君、そうなの?いつも怒っているの?
いつも怒っているとみんなが仲良くしたいと思っても
仲良くできないよ?」

ほのお君は下を向いたまま、ぐっと食いしばっています。

「ほのお君、怒らないようにしようね!
そしたらみんなと仲良くできるからね!」

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明日は大好きなうさこちゃんの誕生日。
うさこちゃんは、百日草が大好き。

「よし、明日はうさこちゃんに百日草をプレゼントしよう!
きっと喜んでくれるよ」

お誕生日、当日。

ほのお君は、うさこちゃんに「いつもありがとう」
という気持ちを照れながらも勇気を持って伝えました。

「お誕生日おめでとう!いつも僕のことかばってくれてありがとう !」

「ほのお君、ありがとう!」

うさこちゃんもうれしそう!

その姿を見てほのお君も喜びました。

そして、喜びの炎のメラメラが大きくなり、、、、
うさこちゃんの方へ、、、。

「あついっ!ほのお君ったら、ひどい!」

「えーーーーーーーーーーーーん!」

うさこちゃんは、泣きながら走り去っていきました。

ほのお君は、大好きなうさこちゃんを傷つけてしまったことに
傷ついてしまいました。

こんなにうさこちゃんのことを大好きなのに!

「僕のどこがいけないんだよぉーーーーーーーーー!うぇーーーーん!」

ほのお君はそう叫びながらうなだれていました。

哀しみと怒りの炎をあげながら。

何度も焼き尽くして失敗しながら、
やっとのことで育てあげた一輪の百日草が
その両手から灰として風に舞っていきました。

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今日は遠足。

クラスのみんなでスキーに出かける日です。

クラスのみんなは大はしゃぎ。

おやつもたくさん持ったし、
準備万端です。

ちいさな足跡をたくさん並べながら
みんなでガヤガヤと楽しそうに雪山を登っていきます。

ほのお君は誰とも話すこともなく、、、
空を仰ぎ見ながら登っていきました。
山の向こうにある真っ黒な雲が気になりながら。

「ひゅーーーかさかさかさ!」

突風とともに吹雪になってしまいました。

真っ暗の中、生徒のみんなは怖がっています。

「先生、怖いよぉーーー」

しばらくみんなで待っていると、次第に吹雪がおさまってきました 。
そしたら、あたり一面は、もう、夜になっていました。

先生の判断で、みんなで一か所に集まって
温め合い、朝が来るまで待つことにしました。

気温はどんどん下がっていきました。

先生の表情は真っ青です。
(このままではみんな凍え死んでしまう)

ほのお君は先生の表情を見て察しました。
このままでは、みんなが死んじゃう!

ほのお君はみんなのそばまで走り出しました。

そして、、、

みんなに言いました。

「みんな!僕で暖まって!」

ほのお君は自分の炎を大きくしました。

メラ、メラ、メラ、メラ

この炎の大きさではまだまだ足りません。

ほのお君は魂をかけて、命の限りの炎を生み出し続けました。

うわぁああああああああああああああああああああああ〜
うわぁあああああああああああああああああああああああ〜
うわぁあああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああ〜
うわぁあああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああ〜

みんなを必ず守るから。

絶対に守るからね!!!
僕ができること、こんなことぐらいしか!
みんな大好きだよ!

「ほのお君!もうやめて、もうやめて!」
その止める言葉も魂からの叫びに打ち消されてしまうほどの勢いです。

これでわかってくれるかい?
みんなを愛していることを。
みんな愛しているよ!!!!

ほのお君の命はどんどん削り取られていきました。

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ちゅん・ちゅん・ちゅん

日の出と同時にスズメが木々の間で遊び始めました。

みんな頬に涙の跡を残しながら、
気づかないうちに眠ってしまっていました。

みんな無事に生きています!!!

「やったぁ〜!みんな生きている!」

ほのお君をのぞいては、、、、。

ほのお君はどこにもいませんでした。

ほのお君がいたはずの場所は、土が顔を出し、

そこには百日草の芽がたくさん生えていました。

「これでやっと百日草をみんなに渡せるよ。」

嬉しそうな表情をしたほのお君のそんな言葉が聞こえてきそうです。

ほのお君は自分の命と引き換えにみんなの命を救いました。

いや、みんなの命を再び生み出したのです。

個性への尊厳という名の命を。

ほのお君は、嬉しいとき、悲しいとき、苦しいとき、怒るとき
すべてほのおでしか表現することができないのでした。

みんなの心の中には優しさのほのおがともり始めました。

ほのかな温かさをその皮膚に残しながら。

おわり

※百日草(友への思い)

すべてに感謝です。
RASはここにもチャレンジします。

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